【予告】
今宵は満月、魔界の扉の開く時。 今宵はワルプルギスの夜。 ブロッケン山において、魔女と悪魔が宴を開く。 さあ、魔女たちの声を聴け。
【ハンドアウト】 サンプルキャラクター使用時のコネ変更の記載がありますが、GMに相談して無視(別のコネを選択)しても構いません。
PC1「魔女を惟う者」 推奨事項: 学生か、表社会での身分を持つ社会人であること。 悪魔の世界にあまり慣れていないこと。 備考: サンプルキャラクターを使用する場合、初期コネを「スティーブン」「栄角 光」に変更。 PC2、PC4と知人となる。 導入: あなたのクラスメイト/同僚である鷹頭アリスが行方不明になって3日。 彼女が日本に来てからというもの、住まいが近いせいで先生/上司からは何かと細々取り計らうよう言いつけられてきたが、 それだけ周囲の人間より接する機会が多かっただけに、心配する気持ちも強かった。 だからといって、夜な夜な彼女の声を幻聴するものだろうか? 「……けて」 そして、その声が次第に鮮明になっていくというのは、ただの幻聴として捉えてよいものだろうか? 「ワタシを……見つけて」 しょうがない。また世話を焼いてやるとしよう。 こういう時まず頼りになる人物といえば、検索エンジン以上に知らぬことのなさそうなあの男だ。 そういえば、彼女が持つ「特殊な勘」の話も手がかりになるかもしれない。
PC2「魔女を狙う者」 推奨事項: 神道系の組織で働いた経験があること。 「DBとして長期の依頼を受けていたことがある」などでも構わない。 備考: サンプルキャラクターを使用する場合、初期コネを「マツダ博士」「魔人マリア」に変更。 PC1、PC3(不在ならPC4)と知人となる。 シナリオ開始前に「観音神符」1つを入手。 導入: 「よくぞ来てくれました」 明治神宮の奥宮で、姫宮様は、御簾の向こう側からあなたに声をかけられた。 神道系の組織で下働きを経験した者であれば、例えいかな実力者でも畏まってしまうものだ。 なにせ、かの菊理媛の生まれ変わりにして、関東圏の首座であらせられる。 「鷹頭アリスの件ですが」 失踪した友人の名前を聞いて、あなたは冷や汗をかく。 アリスはイギリス人の両親を持つが、それは国籍上のこと。実際はネイティブアメリカンの血を引いており、修行せずとも日常で溢れ出してしまうほどの巫術の才の持ち主。 鷹頭アリスという者を熊野へ呼び寄せ修行をさせよ、という託宣が下ったと聞いた時は心臓が止まるかと思ったものだ。 あなたがネットを通して知り合っていたことも知れており、ならばその手で引いて来るのが筋だろうと言われたのが、ちょうど3日前のこと。 その当日に行方をくらましてしまったのが第二の不幸であった。 ことがこと、来日以降にできた友人だという<PC1>とも連絡を取っているが、手がかりは「来日しばらくからバンドの手伝いをしていた」という情報のみ。 姫宮様はあなたの言い訳をさえぎって言う。 「望月近し。世の魑魅魍魎も湧き立たんとしています」 満月に誘われ魔界より迷い出す魑魅魍魎――悪魔よりアリスを救えというのか? 蛇とはいかなることか? 考えている内に、御簾の向こう側で姫宮様が立ち上がる気配がした。 ……月が満ちるまで、時はそれほど残されてはいないようだ。 帰りがけ、社務所から呼び止める声が聞こえて向かってみると、札を一枚渡された。 やはり、早々に戦いの覚悟を固め、行動に移せということらしい。
PC3「魔女を見ぬ者」 推奨事項: 警察関係者であるか、過去そうであったこと。 もしくは、探偵業を営んでいるか、それに近い仕事/趣味を持っていること。 いずれにせよ、「DBとして長期の依頼を受けていたことがある」などでも構わない。 備考: サンプルキャラクターを使用する場合、初期コネを「浦田警部」「轟大助」に変更。 シナリオ開始前に「傷薬」「チャクラドロップ」を1つずつ入手。 PC2、PC4と知人となる。 導入: 「親父からの伝言です。この前は世話になった、と」 渋谷センター街を見下ろす雑居ビル6階のバーで飲んでいると、天堂組の若頭、工藤が顔を出した。 私事のついでだ、と言っても彼は真面目くさった顔を崩さない。 あなたは今でも「事件」というものと縁の深い日々を送っている。物事のタイミングが合うと、やくざ――天堂組に恩を売ることもたまに出てくる。 「先生は、元本庁0課だそうで」 確かにその筋で仕事をしたこともある。警視庁0課。別名、日本版X-File…… 人外の世界が食傷で足を洗ったというのに、どこで聞きつけたのかいつも誰かが猟奇事件の話を運んでくる。目の前にいるやくざの方がよほど平和だ。 「物入りだろうと。こちらも親父からです」 渡された紙袋の中身には見覚えがある。裏の世界で流通している未認可の傷薬と、魔法力を補給するための霊薬を練り込んだ飴玉だ。日本円なら合わせて70万は下らないだろう。 こいつも同類か……という内心も知らずに、工藤が微笑んだ。 「では、これで」と工藤は立ち上がりかけたが、一言加える。 「満月の晩は気をつけてください。どうも、暴走する奴が増えるので。特にバンド系の若い奴らがねえ」 工藤の姿がドアの外へ消えた途端、スマホが振動した。発信元には<PC2>とある。 確か、以前も巻き込まれてゾンビの群れと押し合いへし合いさせられたような…… とてつもなく面倒な 事件の気配がする。 荒事に強い知り合いといえば<PC4>だ。あいつも連れて行くべきか?
PC4「魔女を知る者」 推奨事項: 若者であること。悪魔と戦い慣れていること。 備考: サンプルキャラクターを使用する場合、初期コネを「葛の葉(またはイニシャルK)」「魔神ダグザ」に変更。 PC3(不在ならPC2)と知人となる。 導入: 近年、ある友人が努力叶い大成した。ものの本には名前が乗り、Wikiの類では個人ページが作られ、地上波にも映った。 インディーズバンド「トリムールティ」のギタリスト・シリウスと言えば今やすっかり有名人だが、それを喜べたのは最初の頃だけだった。 彼女がバンドを結成してから月日を経るごとに、バンド以外の全てをないがしろにするようになったのだ。 自分のような友人だけではなく、家族までもがそうらしい。もはや、熱に浮かされた、という言葉では到底説明のつかない状況がずっと続いている。 そんなモヤモヤを晴らすチャンスが、突如として巡ってきた。<PC2>からの依頼だ。 聞けば、行方不明になった鷹頭アリスの現状唯一の手がかりがまさにトリムールティであるという。 真実を確かめなければ。
【メガテンX用語】
▼デビルバスター 従来作品の公式用語(「偽典・女神転生」の特殊部隊や「真・女神転生IMAGINE」の有資格者)とは異なる。 「メガテンX」におけるデビルバスターは基本ルールブックp.223に記述されている通り、「悪魔に関する事件解決を請け負うトラブルシューター」といったところで、特定の組織の構成員であったり認定を受けていたりすることは意味しない。 また、シナリオの概要では「PCはデビルバスターとして依頼を受けた」となっていることが多いが、巻き込まれ型のPCを作成しても問題ない。 (その場合、他のPCたちに合流する経緯についてなど、事前に相談することが望ましい)
▼葛の葉 悪魔を密かに退治して回っている、謎の退魔師のグループ。 外部のデビルバスターに依頼を出すことも多く、デビルバスターの互助組織という認識も広まっている。 真Ⅲルールブックにおける「イニシャルK」は彼らのことである。
▼姫宮 菊枝(ひめみや きくえ) 明治神宮の姫巫女。 白山権現菊理媛の生まれ変わりとも言われ、20代という若さで南関東の神道系退魔師の長を務める。
▼浦田警部 オカルト担当の警視庁特別部門「第0課」の主任。 自ら部隊を率いて異界に突入することもなくはないが、主に担当するのは調査段階で、戦闘はおおよそ自衛隊その他の専門家に投げてしまう。 現状悪魔事件の数もそれほど多くなく、警視庁内では0課もまだまだトンデモ扱いを受けている。
【シナリオ固有用語】
▼鷹頭 アリス(たかず -) 1年ほど前に日本にやってきたイギリス人女性。 外見こそ幼いが、その能力は優秀の一言。特に、何かを管理するということについては卓越しており、本人はそれを「特殊な勘が働く」と表現している。 彼女から通りがかりに一言二言アドバイスされたとあるストリートミュージシャンはめきめきと頭角を表し、今や数百人規模のハコでライブをするバンドのシンセシストにまで成り上がった。トリムールティである。 現在はその縁からマネージャーも務めている(学校/職場の許可は得ている)。
PC1が学生の場合は交換留学生でクラスメイト、社会人であれば国外の関連組織から出向してきた職場の同僚である。 (あるいは表社会の身分を持たない場合、知人に面倒を見るよう頼まれている) PC2にとってはネット上で知り合った仲。どのような経緯があったか、どの程度の親交があるかは自由に設定してよい。
▼トリムールティ ボーカル兼作曲、ギター、キーボード(シンセ)、ドラムからなる四人組のガールズバンド。インディーズとしてはかなり有名な部類。 去年新たにシンセシストを迎えるまではヴォーカルが第二ギターを兼任して三人で回していた。
▼栄角 光(さかずみ ひかる) チェーン雑貨店「クロウリーズ」のバイト店員。大学生の男。 話好きで、よく客と雑談をしている。仕事そっちのけになり怒られることも少なくない。 時事に敏いだけでなく、どういうわけか聞けば魔術的な質問にも淀みなく答えられる。 食品の扱いもあり、PC1は日々の買い出しで店によく顔を出している。否応無しに顔なじみ。
▼魔人マリア マガタマを埋め込まれ人修羅となったデモノイドの少女。メシア教の施設から脱走し、外の世界での生活を得た。 生い立ちから既知の生物や悪魔に関する医学的知見の通用しない体質者であり、マツダ博士のもとでメンテナンスを受けている。 国津神ナガスネヒコに師事しており、その縁で神社に通うことも多い。PC2とはそういう機会に知り合った。 デモノイド故に精神的に幼く、思考も単純。だからこそ強い正義感が武器になっている。 折悪く調整中で、今回の事件では同道できないらしい。
▼マツダ博士 「ワス」「~っす」など話し言葉が特徴的な老科学者。郊外の一軒家をラボとしている。 名誉や功績とは無縁だがその実力は確かで、悪魔に関する知識も豊富。 メシア教会の施設を離れた今、マリアの健康状態を管理できる貴重な人物。 PC2とはマリアを通して知り合った。 ※真・女神転生Ⅳ FINALのマツダ博士
▼轟 大助(とどろき だいすけ)) 太った中年男の探偵。浮気調査から憑き物落としまで幅広い依頼を請ける。 猟奇・怪奇事件に関する噂をいち早く掴んでおり、<PC3>もその耳の早さを買っている。 事務所の電話番号やメールアドレスはWebで公開されている。所在地は珠閒瑠市平坂区のカメヤ横町。 ※ペルソナ2の轟所長